いまむぅの雑記帳

何でも書くブログのはずだったのですが、最近は映画の感想と宝くじだけになってしまいました(^^;

【映画】踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!

映画「踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!」を観てきました。

「踊る」といえばレインボーブリッジ封鎖の名シーンに代表されるように、スケールの大きな撮影が魅力ですが、今回もその“らしさ”がしっかりありました。もう廃止された路線とはいえ、首都高速を使ったロケは迫力満点で、画面から伝わるスピード感にワクワクしました。

ただ、物語の導入となる身代金目的の誘拐事件――これがまさかの訓練。
この訓練シーンだけでお腹いっぱいになるほどのボリュームで、「本番より訓練のほうが派手じゃない?」と思ってしまうほど。シリーズ特有の“お祭り感”がここに凝縮されていました。

一方、本当の事件のほうは現代的な要素が盛りだくさん。
3Dプリンター製の拳銃、SNSで犯人が特定されてしまう展開など、今の時代ならではの“捜査の難しさ”が描かれていて興味深かったです。ただ、全体としては「踊る」の総集編的な印象が強く、警察ドラマというよりギャグ寄りの作り。シリーズを知らない人が“硬派な捜査線”を期待すると、少し物足りなく感じるかもしれません。

その代わり、「踊る」ファンにはたまらない構成。
歴代キャラクターが次々と登場し、ニヤニヤが止まらない。懐かしさとサービス精神が詰まっていて、まるで同窓会のような楽しさがあります。

とはいえ、僕としてはどうしても室井さんの映画と比べてしまい、少々ガッカリした部分もありました。室井さんの作品は重厚で緊張感がありましたが、今回は軽めのノリが強く、方向性の違いを感じます。

ただ、新しい登場人物には期待が持てました。
特に趣里さん。こんな楽しい演技もできる方なんだと驚き、さらに好きになりました(結婚しちゃいましたけど)。新キャラが物語に新しい風を吹き込んでいて、シリーズの未来を感じさせます。

というわけで――
『踊る大捜査線』はまだまだ続く。
今回の作品を観て、続編への期待がますます高まりました。次はどんな“事件”と“騒動”が待っているのか、楽しみにしています。

【映画】オデュッセイア

【映画】オデュッセイアを観てきました。

ギリシャ神話が実写映画になるというだけで胸が高鳴りましたが、実際に観てみると想像以上に“神話を現実世界へ引き寄せた”作品で、スケールの大きさと細部のリアリティが同居した不思議な魅力がありました。

トロイの木馬の話は誰もが知る有名エピソードですが、そもそもトロイア戦争がどう始まったのかは、昔勉強したような気がするもののすっかり忘れていて、鑑賞後に改めて調べ直しました。
トロイアの王子パリスがスパルタ王の妃ヘレネを連れ去ったことが戦争の発端――つまり“恋愛のもつれ”が大戦争に発展したという事実に、思わず「そんな理由で戦争になるのか」と驚いてしまいました。

映画にもヘレネが登場します。キャスティングは原作の神話イメージとは異なる部分もありましたが、現代の映画として多様な表現を取り入れた結果なのだと思います。むしろ、神話の人物像を固定化せず、作品としての解釈を大胆に提示してくるところが興味深かったです。

一方で、オデュッセイアを故郷に帰らせず引き止めるカリプソは、神話の“絶世の美女”というイメージに寄せたキャラクター造形で、こちらは古典的な神話像に近い印象でした。
こうしたキャラクターの描き分けが、神話の世界を現代的に再構築しつつも、原典の雰囲気を残す絶妙なバランスになっています。

そして驚いたのは、トロイの木馬の“内部”の描写です。
木馬の中に兵士たちが長時間潜んでいたという事実は知っていましたが、狭さや息苦しさ、体力の限界など、実際に起こり得たであろう苦難が丁寧に描かれていて、「確かにこれは過酷すぎる」と妙に納得してしまいました。神話の“象徴的な出来事”が、リアルな人間の行動として描かれると、こんなにも重みが増すのかと感心しました。

トロイアが滅びるという結末は誰もが知っていますが、オデュッセイアがその戦争行為の正しさに悩む姿は、神話の英雄像に人間味を与えていて、作品の深みを増していました。
ただの英雄譚ではなく、“戦争に参加した一人の人間”としての葛藤が描かれている点が、この映画の大きな魅力だと思います。

一方で、俳優陣があまりにも豪華すぎて、別作品のイメージがちらつく瞬間もありました。
女神アテネがスパイダーマンのMJ役の女優さんだったり、憎たらしい貴族がハリー・ポッターのマルフォイ役の俳優さんだったりと、「あれ、この人あの作品の…」とつい思ってしまい、少し興ざめする場面もありました。
ただ、それだけ世界的に有名な俳優が集まっているということでもあり、作品の力の強さを感じます。

総じて、ギリシャ神話を“現実の歴史劇”として再構築したような、重厚で見応えのある一本でした。神話の世界を新しい角度から楽しめる、興味深い作品です。